想像地図研究所想像地図研究所 (IML)

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架空地理情報システム iGIS の可能性

GISとは「地理情報システム」のことであり、地図上にデータをマッピングする機能を持ったシステムである。よく知られているのは人口密度を表した地図であろう。地図上をメッシュで分割して、人口密度の大小に応じて色を塗り分けた地図を、データベースに蓄積しておいたデータを利用して自動的に地図を生成する、というものである。人口密度以外にも、農地面積割合や店舗数などを表した地図にも応用されている。
こういったシステムを利用すると、数字だけでは分かりにくかったデータが可視化されて分かりやすくなる。

架空地図でのGISとは?

想像地図研究所では、これを架空地図で行うことを試みた。
しかし、架空地図の場合、人口も農地面積も店舗数も、描く側が自由に決められる。元々存在しないものを可視化した所でうまみはない。しかし、架空地図であっても可視化することに大変な意義があるものが存在する。

それは「架空地図のどの部分が既に描かれているのかを可視化すること」である。

筆者のように複数枚のA4用紙を用いて架空地図を描いている場合、中でもその枚数が数千~数万枚に及ぶ場合、「現時点で何枚描いているのか」を把握するためだけにもデータベース化が不可欠である。1万枚以上の地図を、1枚ずつ数えていたら日が暮れてしまうだろうし、必ずや数え間違いが発生するだろう。
そこで、既に3000枚を超えていた2010年に、想像地図のどの部分が描かれているのかをデータベース化した。
そもそも、想像地図はデータベース化以前から「番号」が導入されていた。
地図につけている「N180 E170」のような数字がそれに該当する。描いた順に1,2,3,4,…というように通し番号をつけていくのではなく、「北方向へ何枚目、東方向へ何枚目」という2つの数字の組み合わせになっている。
「N180 E170」ならば「北方向へ180枚目、東方向へ170枚目」の位置にある図葉(A4用紙)という意味である。だから、この東隣にある図葉は「北方向へ180枚目、東方向へ171枚目」なのだから番号は「N180 E171」となる。同様に、北隣は「N181 E170」となる。
こういう番号の付け方をしておけば、描いた順番に左右されることなく確実に一枚一枚に番号をつけていくことができる。
なお、地図は北と東のみへ広がるわけではなく、南や西へも広がるため、最初に描いた地域の付近は「N200 E200」としておいた。

それ以降、地図を描くたびにデータベースへ登録するようになった。すると、いちいち枚数を数えなくてもデータベースを確認すれば、いまある地図の枚数が何枚なのかもすぐに分かる。描画年月日も登録するようになったので、地図の進捗状況も丸わかりになった。

想像地図は描画開始当初の予想には反して南へ南へと描画領域が広がった。
先に述べたように、地図の番号は北へ進めばNの値が増える。逆に、南へ進めばNの値が減っていくのだ。
データベースが本格運用した2010年、既に N25 まで南下していた。そして2011年10月、N0 へ到達した。
ここより南はNの値をマイナスにすることで対応した。ただし、データベース上ではマイナスの数値として扱いながらも、XPS地図上では N-1 のことを S1 と表記している。「マイナス」が「ハイフン」と誤認される可能性があるためだ。

このようなデータベースのおかげで、地図の進捗が丸わかりになり、目標も立てやすくなった。
しかし、それでもまだ「可視化」はできていない。どの部分が描かれているのか、もっと視覚的に分かればさらに便利である。

iGISの作成へ

そこで筆者は2014年、データベースを利用して、どの部分が描かれているのかが視覚的に分かる地図を作成したのだ。
「どの部分が描かれているのかは、描いた地図を見れば分かるのではないか」と思う人も居るかもしれないが、実際にはそうではない。想像地図には、「何もない紙」が存在する。つまり、手描きの図葉としては存在しても、山深い場所でそこに描くべきものが何もない場合、その図葉は白紙になる。XPS上では、「何もない紙がある部分」のか「まだ地図を描いていない部分」なのかは視覚的に区別されない。
また海域は、XPS地図上では手描きの図葉が存在するか否かに関わらず水色に塗っている。そのため、この場合も手描き図葉があるかどうかをXPS地図上では判断できない。

従って、手描き図葉の存在の有無はXPS地図からは判断できない。そこで手描き地図としてどの部分が描かれているのかが視覚的に分かる地図が必要となったのである。

そこで2014年1月26日、それを視覚化した地図を作成した。架空地図のGISということで、架空地理情報システム iGIS (Imaginary geographic information system) と名付けた。
2017年には、描画年別に色分けする機能を搭載した。

iGIS画像

2021年09月01日時点でのiGIS画像(Excelで作成)
(凡例)

(灰色は描画年不詳)


関連項目

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